一昨日、台風の接近をすり抜けるようにして「立山黒部アルペンルート」の
小旅行に行ってきました。
宇奈月発7:54分のトロッコ電車に乗り、黒四ダム→室堂→立山町のコースです。
家に着いたのが18時前!
別世界をこんな短時間で行き来できるなんて、凄いことですよね。
セレネにある日本画家の描いた黒部の山々の絵と、実物の山々や峡谷,
ダムと見比べてみるのが今回のひとつの目的でした。
トロッコ終点の欅平から竪坑エレベーターに乗り、
行き着いたところから見える奥鐘山。
平山画伯はこんな風に表現してらっしゃいます。
上部専用軌道に乗り接いで途中下車。
そこから見えるのは平山画伯の描かれた「仙人谷ダム」と「飛龍峡」。
色々乗り接ぎ(笑)トンネル内専用バスに。
途中下車して、黒部別山を眺めました。
これも平山画伯が描いていらっしゃいます。
黒部別山の絵には剱岳が描かれてはいませんが、
この角度からは氷河付きの剱岳を見ることができました。
幻の滝と呼ばれている剱大滝があるのもこの側だそうです。
そのズーッと下には十字峡がひそんでいます。
そう簡単に見ることは出来ません。
田渕画伯が身体をはって十字峡まで行かれて
取材され素晴らしい十字峡の屏風絵を描かれました。
セレネまで足を運んでいただいて是非ご鑑賞ください。
さてもう一度専用バスに乗り込んで目的地「黒四ダム」に。
目にした瞬間「田渕画伯の描いたダムとおんなじ!!」
と叫んでしまいました。
細部を省いて簡潔に描かれているのも関わらず
ダムの持っている雰囲気がそのまんま屏風に乗り移っている気がします。
(「放水」と名付けられた絵は屏風仕立てです)
紅葉真っ盛りの室堂を散策して帰路へ。
黒部に戻って、打上げと称して居酒屋で新鮮なお刺身を肴に生ビール
ぐびぐび!
黒部、サイコー!!
「田渕俊夫展」は10月14日(月祝)までです。
「黒部川扇状地」や「放水」「十字峡」
心に残る作品をご鑑賞ください。