美術館出口付近にあるお客様の感想ノートを
いつも楽しく読ませて頂いています。
励まされたり、反省したり。
8月7日の感想文の「田園発港行き自転車」という部分に
目が止まりました。
少しご紹介させてください。横浜からいらっしゃった方です。
宮本輝さんの「田園発港行き自転車」を読んで、
黒部の扇状地にあこがれてきました。
本の中に出てきた「愛本橋」って昔は木の橋だったんですね。
田渕俊夫さんのパンフレットの絵とってもすてきです。
【ご説明・田渕俊夫特別展のパンフレットには黒部川扇状地が
描かれた絵がのせられています】
黒部峡谷もすごい迫力ですが、扇状地を客土して田んぼに変えていった
先人の知恵と努力に心から拍手を送ります。
とのことです。
私が「田園発港行き自転車」という本に興味を持ったのは、
愛本橋から見た夜の風景がゴッホの「星月夜」と似ていると
書いてあると何かで知ったからです。
不思議なことにゴッホと愛本は不思議な縁があるんです。
そのことは又の機会にお話ししたいと思います。
それにしても、小説を読んで、あこがれて来てくださるなんて
嬉しい限りです。