セレネの勤務を終えてから、円形劇場で演じられる「ディオニュソス」を
観に行きました。
いやぁ、予想以上に素晴らしかった!凄かったです!!
何といっても、自然が舞台背景。
刻々と変わる空の色、
夜も深まると、鮮明に見えていた周りの木々も闇に飲み込まれてしまいます。
舞台照明に照らされて乱舞する虫たちも演出のひとつでしょうか。
その自然を背景に繰り広げられるおどろおどろしいギリシア悲劇。
ディオニュソスを盲信する信女の一人は主人公ペンテウスの母親。
獣と間違えて殺してしまったのは、なんと愛する息子ペンテウス。
「獣を射止めたぞ。皆を集めて宴会だ~」と高々と息子の首を掲げます
舞台の外の広大な芝生であやしく蠢く信女たち。
いつも散歩に来てる広大な芝生が、全く違う表情を見せていました。
一体私は今どこにいるんだろう?
真夏の夜の夢でも見ているのでしょうか。
夢心地で、灯りのともったガーデンハウスの横を通って家路につきました。